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北朝鮮、極超音速ミサイル用の固体燃料エンジン「地上実験成功」


 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は20日、同国が19日に新型の中長距離・極超音速ミサイルに装着する固体燃料エンジンの地上燃焼実験を行い、成功したと報じた。実験は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が現地で指導。2021年1月に党大会で示した「国防発展5カ年計画」の戦略兵器部門の開発課題が「完結した」とし、金氏は「大満足」したという。近いうちに発射実験に乗り出す可能性もある。

 同通信によると、実験は北西部・平安北道(ピョンアンプクド)東倉里(トンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場で行われた。今回の成功により、新型の中長距離・極超音速ミサイルの兵器システム完成までのスケジュールが確定したという。金氏は「この兵器システムの軍事戦略的価値は、大陸間弾道ミサイルに劣らず重要と評価される」と述べた。

 極超音速ミサイルは、弾道ミサイルとは異なる低く変則的な軌道で、マッハ5(音速の5倍)を超える速さで飛行する。このため、探知や迎撃が難しいとされ、米国やロシア、中国も開発を競う。また、発射直前に注入作業が必要な液体燃料式のミサイルに比べ、固体燃料式のミサイルは発射の兆候をつかみにくくなる。

 金氏は、極超音速兵器の開発部門を「国防力発展5カ年計画の中で最も重要な戦略的意義を持つ」と位置付けてきた。北朝鮮は21年9月に極超音速ミサイルの発射実験を初めて実施。今年1月には「極超音速弾頭」を装着した固体燃料式の中距離弾道ミサイルの発射実験を行い、成功したと発表していた。【ソウル日下部元美】

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