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米で発見の琉球国王の肖像画、退役軍人の民家に FBIが経緯公表


 太平洋戦争末期の沖縄戦で所在不明になり、米国で発見された琉球国王の肖像画「御後絵(おごえ)」などについて、米連邦捜査局(FBI)が公式ホームページで発見の経緯を明らかにした。御後絵が描かれた掛け軸は、米マサチューセッツ州の退役軍人の民家屋根裏部屋に隠されており、退役軍人の死後、家族が発見したという。

 美術品盗難や略奪の専門捜査チームを持つFBIによると、退役軍人は第二次世界大戦に従軍したが、太平洋地域に出征したことはなかった。死後、遺品を整理していた家族から「変わった物品を発見した」との通報があり、FBIは2023年1月に捜査に着手。掛け軸や陶磁器、古地図など22点は一緒に見つかった手紙の記述から、大戦末期に略奪された文化財と裏付けられ、今月14日に沖縄県に返還された。この退役軍人が所有していた経緯は明らかになっていない。

 沖縄戦の混乱期に米軍などによって持ち去られたとみられる美術品や文化財を巡っては、00年の九州・沖縄サミットをきっかけに米国務省が捜索を支援。県教育委員会は01年に琉球国王の御後絵や王冠など13点についてFBIに捜査を要請し、FBIは盗難美術品ファイルに登録した。

 今回見つかった琉球国王の第13代尚敬王と第18代尚育王の御後絵もこのファイルに登録されており、退役軍人の家族もファイルを確認して通報したという。ファイルには他の御後絵や国王の王冠、皮弁服(儀礼装束)も登録されており、FBIはさらなる情報提供を呼びかけている。【比嘉洋】

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