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ナワリヌイ氏の獄中死「悲しいことだ」 プーチン氏、死後初めて言及


 15日に始まったロシア大統領選(任期6年)は17日に投票を締め切り、即日開票の結果、現職のウラジーミル・プーチン大統領(71)が通算5選を決めた。プーチン氏は「何よりもまずロシア国民に感謝したい。我々は一つのチームだ」と勝利を宣言。2000年の大統領選で初当選したプーチン氏の長期統治が続く。

 中央選挙管理委員会の暫定集計によると、開票率70・03%でプーチン氏が87・17%を獲得している。

 選挙本部で支援者らを前にしたプーチン氏は「目の前には多くの課題がある。しかし、我々の団結に疑いの余地はない」と強調。「選挙結果は国民の信頼であり、我々が全てを計画通りに実行するということへの国民の希望だ」と話した。

 プーチン氏は報道陣の取材に応じる形で、2月に獄中死した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏について、死後初めて言及した。「彼が亡くなったことは悲しいことだ」「残念ながら起こってしまったことはどうにもできない。それが人生だ」と話した。

 今回の選挙はロシア全土のほか、「特別軍事作戦」を続けるプーチン政権が22年9月に一方的に併合を宣言したウクライナ東・南部4州の占領地域や、14年3月から実効支配するクリミア半島でも投票が実施された。

 これらの地域では23年9月のロシア統一地方選でも「州議会選挙」などを実施した。ウクライナや欧米の非難を無視し、支配の既成事実化をさらに進めた形だ。

 今回の大統領選にはプーチン氏以外に3人が立候補した。いずれも政権に協調的な「体制内野党」の候補者で、論戦は低調だった。特別軍事作戦に批判的な元下院議員らも出馬を目指したが、事務手続きの不備を理由に候補登録を認められなかった。

 前回18年の大統領選は、連続3選を禁じる憲法下で実施され、再選されたプーチン氏は最後の任期に入ったはずだった。しかし、20年の改憲で大統領経験者に対する特例を設け、さらなる出馬を可能にした。6年後に再選されれば、最長で36年まで2期12年間、政権の座にとどまることができる。

 プーチン氏はソ連の情報機関・国家保安委員会(KGB)に採用され、1991年のソ連崩壊後に故郷のサンクトペテルブルク副市長などを経て、中央政界に進出した。98年にKGBの後身である連邦保安庁(FSB)の長官、99年に首相に就任。00年の大統領選で初当選した後は、04年、12年、18年と当選を重ねてきた。【モスクワ山衛守剛】

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