石破氏「党員票の比重見直しを」 自民党総裁選の規程改正を要求

　自民党の石破茂元幹事長は17日、党総裁選の公選規程の見直しが必要との認識を示した。前回2021年の総裁選の1回目投票で、党員票で1位だった河野太郎デジタル相が、議員票の比重が重くなる決選投票で岸田文雄首相に敗れたことを挙げ、「こういうことをずっと繰り返すのはいいことだと思わない」と述べ、党執行部は比重の見直しを検討すべきだと求めた。東京都内で開かれた自民党大会後、記者団に語った。

　石破氏は、昨年12月時点の自民党員数が前年比で3万人以上減少したことについて記者団に問われ、「どれだけ党員の声が反映される総裁選になるかだ」と指摘。「党員と国会議員の意向が違って、（総裁選の結果が）ひっくり返ることをいいことだと思わない。やがて党に対するいろいろな気持ちがうせてしまう」と語った。

　石破氏も党員の人気は高く、12年の総裁選では、党員票で安倍晋三元首相を大幅に上回ったが、当時議員票のみだった決選投票で安倍氏に敗れた。

　石破氏は、秋の総裁選への出馬については、4月に衆院3補選が控えていることなどを理由に「『私が総裁選に出ます』と言うべきだとは思わない」と述べるにとどめた。【竹内望】