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「知っていること全部話した。説明尽くした」 政倫審での世耕氏発言


 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた参院政治倫理審査会(政倫審)が14日開かれ、安倍派(清和政策研究会)の世耕弘成前自民党参院幹事長が出席した。世耕氏は、派閥の会計や資金の取り扱いに関与することはなかったとした上で、パーティー券収入のキックバック(還流)について「関与したこともなければ、報告・相談も受けていない」と釈明した。

 政倫審における世耕氏の発言要旨は次の通り。

弁明

 2016年に(清和会内参院議員グループの)清風会会長に就任したが、清風会は親睦会の位置づけだ。パーティー券の販売ノルマや還付方法に関与したことはない。安倍(晋三)会長が亡くなった後、私出席の場で現金還付が決まったり還付を私が了承したりしたこともない。私の資金管理団体でも5年で1542万円の記載漏れが判明した。訂正したが一部の贈答品代については領収書を発見できなかった。いわゆる裏金的支出は一切確認されていない。

質疑

 佐藤正久氏(自民党) 還付金等の記載漏れが参院選があった19年に大きく増えている。選挙資金用か。

 世耕氏 何の相談も受けておらず分からない。参院選の年は改選期の議員はノルマがないルールがどこからか始まった。

 蓮舫氏(立憲民主党) 22年4月、安倍氏の議員会館事務所で安倍氏、塩谷立氏、下村博文氏、西村康稔氏、世耕氏、事務局長が集まり、現金還付をやめる方針になったと明らかになっている。安倍氏が幹部を呼び現金還付について話し合ったのは1回だけか。

 世耕氏 私の目からすると1回だけだが、話し合ったというより安倍会長の決定を伝達された。

 蓮舫氏 (安倍氏死去後の22年)8月の幹部会で、塩谷氏は現金還付は継続になった、西村氏は結論は出なかった、下村氏は一定の方向を決めたことはないと言っており、食い違う。

 世耕氏 8月5日に集まった。私は(還付取りやめを)守るべきだと言った。既に売ってしまった人もおり何らかの形で返すべきではという意見も出た。還付金をやめる方針は堅持しよう、代わりに何らかの資金の手当てをする方法はあるだろうかという議論になった中で、パーティー券を清和会が買う形で返そうというアイデアが出て、私はそれなら反対しないと述べた気がする。それ以降、私が出席した(還付関連の)話し合いの場はなかった。

 蓮舫氏 では誰が(継続の)方向を決めたのか。

 世耕氏 分からない。

 蓮舫氏 誰が代替案を提案したのか。

 世耕氏 記憶がない。

 蓮舫氏 都合のいい記憶だ。賛同したことだけは明確に覚えている。誰が言ったかは分からない。違法性の認識があったからでは?

 世耕氏 記憶にないことはお答えできない。

 蓮舫氏 清風会会長の知らないところで参院議員に関わるルールが勝手に決められるのはよくあるのか。

 世耕氏 各人の販売ノルマも派閥で決まって私には何の相談も報告もない。

 音喜多駿氏(日本維新の会) 自ら裏金を納税するつもりはないか。

 世耕氏 全て政治活動に必要な経費として使った。(課税対象の)私の雑所得に当たるものではない。

 音喜多氏 参考人招致や証人喚問が議題に上がった場合、応じる考えは?

 世耕氏 知っていることは全部話した。説明は尽くしたと認識している。

 山下芳生氏(共産党) 塩谷氏、松野博一氏の発言から還付金は1997~00年の間に始まったと推察される。この間に大体会長だった森喜朗元首相に経緯を聞いたか。

 世耕氏 特に聞いていない。

 山下氏 いつから始まったか明らかになっていない。キーパーソンである森氏に聞かなければ。

 世耕氏 誰が始めたかという確証は全然ない。それを何かそのはずだと言って決めつけるのは、やや問題があるのではないか。

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