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「正体不明の物質」囚人に注射? ナワリヌイ氏死亡の露刑務所


 囚人に対し、「正体不明の物質」が注射されていた――。欧州メディア「EUオブザーバー」は11日、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡した北極圏の刑務所で日常的に拷問が行われていた疑いがあることを、欧州連合(EU)の新たな対露制裁案を基に報じた。

 報道によると、制裁案ではナワリヌイ氏の収監に関与した刑務所長や裁判官ら35人を資産凍結などの対象に追加している。そのうえで、ナワリヌイ氏が死亡した刑務所での拷問について記載。文書には「拷問」という言葉が47回使われているという。

 ナワリヌイ氏が2月に死亡したのは北極圏の「IK―3」と呼ばれる刑務所。劣悪な環境で知られ、「北極のオオカミ」との異名がある。制裁案はナワリヌイ氏が殺害されたのか、過酷な環境によって死に追いやられたのかについては言及していないが、医療責任者らは「ナワリヌイ氏の悲惨な状況を放置し、適切な対応を取らなかった」などと批判している。

 さらに、この刑務所の囚人が「食料を奪われ、殴打されたり、独房での監禁を強いられたりしていた」と指摘したほか、「正体不明の物質」を日常的に注射されていたとしている。ナワリヌイ氏が、以前に収監されていたモスクワ東方の刑務所「IK―6」でも数カ月にわたり「懲罰房」に閉じ込められるなど劣悪な環境に置かれていたことも問題視した。

 EUは13日、加盟国による会合を開き、対露制裁案について協議する。【ブリュッセル岩佐淳士】

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