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米大統領選 中道派「第3党」が候補擁立方針 老老対決に疑問の声


 米国で中道派の結集を目指す政治団体「ノー・レーベルズ(ラベルなし)」は8日、11月の大統領選に向けて候補擁立を進める方針を決めた。14日に具体的な正副大統領候補の選定手続きを公表する。前回の2020年大統領選と同じ民主党のバイデン大統領(81)と共和党のトランプ前大統領(77)の対決に関して、団体支援者からは「なぜ同じ2人しか選択肢がないのか」との不満が上がった。

 ただ、民主、共和両党の有力な政治家は、当選の可能性が低い「第3党」からの挑戦に及び腰で、候補擁立は難航している。ロイター通信によると、団体幹部は候補擁立を断念する可能性にも言及している。

 ノー・レーベルズは、バイデン、トランプ両氏の再戦は「国民が望んでいない」と指摘。2大政党の候補争いが決着する3月の時点で「勝算がある」と判断した場合に候補を擁立すると説明していた。8日開かれた団体のオンライン会合には全米50州から支援者ら約800人が参加し、「良識のある有権者の居場所がない」「現状を変えるために勇気を持って行動する必要がある」といった声が出たという。

 ただ、大統領候補として名前が挙がっていた民主党のマンチン連邦上院議員(76)は2月に不出馬を表明。共和党のホーガン前メリーランド州知事(67)も、大統領選と同日にある連邦上院選への立候補を決めた。ノー・レーベルズは、共和党候補争いから撤退したヘイリー元国連大使(52)の擁立の可能性にも言及しているが、ヘイリー氏は否定的だ。共和党のクリスティー前ニュージャージー州知事(61)ら知事経験者の名前も取り沙汰されているが、具体化はしていない。

 NBCニュースによると、ノー・レーベルズは16州で候補者の氏名を投票用紙に記載するのに必要な署名集めの手続きを終えた。西部アリゾナ、ネバダ両州など接戦州も含まれており、中道派に支持を拡大したいバイデン氏の陣営は「共和党支持者がバイデン氏の票を奪うため、ノー・レーベルズを支援している」と主張している。

 大統領選では、名門一族出身で弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)が無所属での出馬を目指しているが、各州での署名集めに苦戦。多くの州で投票用紙に候補名を記載する基準を満たしている自由主義政党「リバタリアン党」と組む可能性も報じられている。環境政策を重視する「緑の党」も独自に候補を擁立する方針だ。接戦州では「第3党」の得票によって勝敗が左右される可能性もあり、動向が注目されている。【ワシントン秋山信一】

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