3305万円支払い「多忙で忘れた」 福岡・東峰村の職員を処分

　福岡県東峰村は15日、契約に関する支払いを怠るなど複数の不適切な事務処理をしたとして30代の住民福祉課主事を同日付で減給10分の1（3月）の懲戒処分にしたと発表した。

　村総務企画課によると、主事は2022年度の行政システムの運用・保守業務に関する契約14件の総額約3305万円を期限までに支払わなかった。更に、後期高齢者医療保険料の22年度分の還付を通知するよう上司から繰り返し指導されたにもかかわらず、66人の総額約30万6000円分の手続きをしなかった▽22年3月ごろに受け付けた未支給年金・未支払給付金請求書3件を日本年金機構に届けず、届けたと虚偽の報告をした――など五つの業務で不適切な事務処理が判明した。金銭の私的な流用などはなかったとしている。

　主事は「業務が多忙で忘れてしまった」と話しているという。【桑原省爾】