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ウクライナ軍の新総司令官、戦術転換を踏襲の意向 大局観に疑問の声


 ウクライナ軍のシルスキー総司令官は9日、通信アプリ「テレグラム」で8日の就任後初の声明を発表し、ロシアとの戦争に関して「戦闘の方法や手段を変え、絶え間なく改善することによってのみ成功できる」と述べた。ロイター通信などが報じた。無人機や電子戦の重視など、ザルジニー前総司令官が打ち出した戦術転換の方向性を踏襲する考えを示した形だ。ただ、シルスキー氏は局地戦にこだわって多大な犠牲者を出したこともあり、大局観を疑問視する声もある。

 ゼレンスキー大統領の判断により、シルスキー氏は陸軍司令官から昇格した。22年の首都キーウ(キエフ)の防衛や東部ハリコフ州の奪還で功績があった一方、22年夏以降の東部ドネツク州バフムトの防衛戦では多数の死傷者を出した。露軍に同地を制圧された後、南部での反転攻勢に戦力を振り向けるよう求める声が上がったが、バフムト奪還に固執。戦果は出ず、死傷者をさらに増やした。

 米メディア「ポリティコ」によると、新総司令官に対して軍内部には「作戦の目的が描けていないのに、戦線突破や小規模村落の制圧などの戦術的な成果にこだわる」との評判がある。自軍の犠牲をいとわない姿勢から「殺りく者」の悪名で呼ぶ兵士もいるという。シルスキー氏は9日の声明で「軍が最も重視するのは、兵士の命と健康だ」と強調。AP通信は「バフムトの戦闘で受けた批判に配慮した発言だろう」と分析した。

 報道によると、シルスキー氏は「前線の部隊が、友好国から供与された最新兵器を求めていることも踏まえ、明確で詳細な計画が必要だ。迅速かつ合理的に軍需品を部隊に届けることが、後方支援の主要な任務だ」などとも述べた。【ワシントン秋山信一】

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