東京都の小池百合子知事は8日夜、台湾から帰国し、訪台に対する中国側の反発について「指摘は当たらない」と反論した。羽田空港(東京都大田区)で報道陣の取材に答えた。
小池氏は4~8日の日程でオーストラリアと台湾に出張した。7日からの台湾訪問では、蔡英文総統や次期総統の頼清徳副総統らと面会。これに対し、中国外務省は「いかなる形式の当局間の往来にも断固反対する」などと反発していた。
帰国直後に取材に応じた小池氏は「以前から李登輝先生(元総統)とは非常に親しくしていた。お墓参りもでき、いい機会になった」と述べ、中国側の反発について「都市間の連携は極めて重要。台北市とさまざまな分野での連携について共有でき、実りの多い出張になった。指摘は当たらないと思っている」と反論した。【福島祥】