飲酒自粛中の消防本部でまた酒気帯び疑い 消防士長を逮捕 福岡

　福岡県警柳川署は6日、柳川市久々原、同市消防本部消防士長、高田雄太容疑者（29）を道交法違反（酒気帯び運転）容疑で現行犯逮捕した。

　逮捕容疑は同日午前4時55分ごろ、同市三橋町今古賀の国道208号で、酒気を帯びた状態で所有する乗用車を運転したとしている。同署によると、パトカーが低速で走る車を見つけ、呼気1リットルあたり0・38ミリグラムのアルコールが検出された。高田容疑者は「福岡市内の居酒屋でビールなどを飲んだが、車で6時間ほど寝たので大丈夫だと思った」と容疑を否認しているという。

　市消防本部によると、高田容疑者は5日朝まで勤務し、6日は非番だった。市消防本部では1月18日に別の消防士長が酒気帯び運転容疑で逮捕されたばかりで、職員全83人に1カ月の飲酒自粛を呼び掛けていた。

「市長に進退伺」　松藤消防長

　記者会見した市消防本部の松藤敏彦消防長（60）は「飲酒運転は殺人行為。言語道断で責任を痛感している。金子健次市長に進退伺を出す」と語った。【城島勇人、降旗英峰】