starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

愛知の発電所火災、燃料入るバンカー火元か 通常20度→55度に


 愛知県武豊町のJERA武豊火力発電所で発生した火災を受けて、JERAは31日午後10時から、名古屋市中村区の西日本支社で記者会見した。同社の浴田(えきだ)孝司O&M・エンジニアリング運営統括部長は、バイオマス燃料の木質ペレットが入ったバンカーが火元とみられるとし「ご迷惑をお掛けしおわび申し上げる」と陳謝した。

 火元とみられるのは、燃料となる木質ペレットをためておく鉄製の円筒バンカー(直径10メートル、高さ35メートル)。当時、内部には約300トンの木質ペレットが入っていた。浴田部長によると、バンカーについているセンサーの温度が通常20度のところ、55度まで上がっており、外壁の損傷もバンカー付近が最も大きかった。

 木質ペレットは、荷揚げされた後、ベルトコンベヤーでバンカーがある建屋(高さ約60メートル、幅約15メートル、奥行き約80メートル)に運ばれる。建屋にはバンカーが6個並んでいて、一番手前側のバンカー内の木質ペレットから出火したとみられる。

 同社によると、2022年8月に武豊発電所5号機が運転を開始してから、木質ペレットに着火した事例は同8月、同9月、23年1月の計3度あった。温度が上がった機械と接触したことなどが原因で小規模な発煙にとどまったという。

 今回の火災については、現時点で原因不明といい、復旧の見通しについても「原因や損傷箇所をはっきりさせた上で、復旧を急ぐ」と述べるにとどめた。

 火災は31日午後3時10分ごろ発生。火力発電所内のボイラー施設13階から黒煙が上がり、施設内部や、石炭などの燃料をボイラーに運ぶベルトコンベヤーが燃えた。火は約5時間後に消し止められ、けが人はいなかった。同社によると、出火当時、発電所内では協力企業を含めて約200人が働いていたという。【田中理知】

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.