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群馬知事「歴史認識の問題でない」 朝鮮人労働者追悼碑撤去


 群馬県の山本一太知事は25日の記者会見で、高崎市の県立公園「群馬の森」にある朝鮮人労働者追悼碑について、「(市民団体と)丁寧に交渉・調整し、代替地も提案したが了解を得られなかった。法治国家だから粛々とやらざるを得ない」と述べ、行政代執行で予定通り撤去する方針を改めて示した。県によると、県内の都市公園での行政代執行は初という。

 山本知事はヘイトスピーチや歴史修正主義を助長しかねないとの批判に関し、「歴史認識の問題でなく、そもそも決まったルールを破られたのが原因。撤去と歴史のねじ曲げはつながっていない」と反論。「記憶、反省そして友好」などと書かれた碑文の内容自体には問題ないとの認識を改めて示した。

 団体は2004年、県の許可を得て碑を設置した。その後、団体が開いた追悼式典で出席者が「強制連行」などの言葉を使ったため、県は14年、政治的行事を行わないとの条件に反したとして許可を更新せず、県の処分の適法性を争った訴訟は22年6月、最高裁で県の勝訴が確定した。

 県は29日から2月11日まで撤去工事を行う方針。碑を設置した市民団体によると、県は25日、撤去後の碑の引き取りを団体に求めた。ただ、団体側は適当な代替地がない上、高さ約2メートル、幅4メートル超ある碑の運搬費の捻出が難しいとして、撤去した場合はプレートを引き取る考えを示した。

 一方、社民党の服部良一幹事長は25日、代執行の停止を知事に要請。「国内外に悪影響が出かねない」として、国会で超党派で取り組むべき重大な問題との認識を示した。

 社民党は23日の全国会議で碑の撤去問題を協議し、福島瑞穂党首の要請文を緊急で申し入れることにしたという。服部氏は「負の歴史を反省して日韓の連携を目指すべきで、日韓共同宣言を出した県出身の小渕恵三元首相の名前も汚す行為になってしまう。韓国世論が反発すれば国益も毀損(きそん)しかねない」と批判した。【田所柳子】

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