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「桃太郎」、海外画家がストーリーだけで想像したら…岡山で作品展


 日本では有名な昔話の「桃太郎」について、日本のことをあまり知らない海外の画家が、ストーリーを聞いただけで描いた絵を展示するユニークな展覧会「桃太郎プロジェクト~どんぶらこ、海を渡る。~」が16日から、岡山市北区天神町の岡山県天神山文化プラザで開かれる。【今東理恵】

ユニーク、楽しんで

 社会人と学生の有志でつくる「カルぺディア」が主催。海外との文化交流を深めるため、東京の大手商社に勤める代表の徳永勇樹さん(33)が企画した。きっかけは、徳永さんが以前に博物館で見た異国の物語に添えられた日本風のユニークな挿絵だという。

 展示作品を手がけたのは、タンザニア発祥のポップアート「ティンガティンガ」のアブダラ・サイーディ・チランボニさん▽インドネシア・バリ島の伝統的な「バトゥアン絵画」のイ・マデ・グリヤワンさん▽イスラム圏の伝統的な細密画「ミニアチュール」を手がけるイランのアミール・ホセイン・アガミリさん。3人とも国際的に活躍する画家で、「なるべく異なる文化や宗教を持つ人を選んだ」という。

 徳永さんは得意の語学力と仕事で培った交渉力を生かして展覧会の実現まで主導してきた。「きび団子」などの固有名詞については、チャットで徳永さんが説明し、インターネットでの画像検索などは控えてもらったという。「映像を見ればすぐに情報を得られるが、今回のように時間をかけた言葉でのやり取りはまさに文化交流だった」と振り返る。

 クライマックスの「鬼ケ島での合戦」は、三人三様、全く印象が異なる作品が生まれた。原画計23点を作家ごとにストーリーに沿って展示する。徳永さんは「桃太郎にゆかりのある岡山で作品展を開けて光栄。さまざまな風土や文化の違いを知り楽しんでほしい」と話している。

 21日まで。高校生以上500円ほか。問い合わせは天神山文化プラザ(086・226・5005)。

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