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石川・輪島の孤立集落で7人救助 埼玉県防災航空隊が帰還報告


 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市で被災者の救助活動に従事した埼玉県防災航空隊の隊員が帰還し、12日、川島町の県防災航空センターで報道各社の取材に応じた。同隊は孤立集落でけがをした高齢者ら計7人を救助。菅野義高隊長(48)は「経験した災害の中では最大規模。ヘリの機動性を生かし、求められた任務を全うしようという思いだった」と活動を振り返った。【成澤隼人】

 県防災航空隊は、県内の各消防本部から選ばれた職員が隊員として所属し、大規模災害時の救助活動などに当たる組織。今回の地震では消防庁の指示に基づき、隊員4人と操縦士ら計7人が被災地に派遣され、3~5日の3日間活動した。

 菅野隊長によると、上空からは至る所で発生した土砂崩れや倒壊した家屋、寸断された道路が見え、被害の大きさが確認できた。あちこちで物資や救助の手が届いていないことが想像されたが、被害状況や要救助者のけがの程度など詳しい情報は同隊にも入ってこなかったという。

 隊員は限られた情報の中で現場に向かい、要救助者を見つけると「ホイスト」と呼ばれる装置で地面に降下。1人ずつ慎重につり上げてヘリに収容し、救急隊が待つ臨時の離着陸場などまで搬送した。けがをして衰弱した様子の高齢者もいたが、「頑張りましたね」と声を掛けると、ほっとした表情を浮かべたという。

 菅野隊長は「要救助者の元まで案内してくださるなど、地域住民の支援も大きかった」と振り返る。嶋村春樹隊員(39)は「再び被災地に行くかもしれない。しっかり準備をして、熱い気持ちと温かい心を持って人命救助に携わりたい」と決意を述べた。

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