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山梨県内の中高校生に漫画「コウノドリ」を 医師がCFで目標達成


 産科医療の現場を描いた人気漫画「コウノドリ」(講談社)を多くの中学・高校生に読んでもらうため学校に寄贈しようと、山梨市立牧丘病院の小澤幸子医師(49)がクラウドファンディング(CF)による寄付を募り、目標の105万円を集めることに成功した。2024年4月までに、山梨県内の県立高校29校と甲府市立中学校11校に、それぞれ33巻を寄贈する。小澤医師は「(作品を通し)自分と他者の命を大切にして生きる力を育んでもらいたい」と願っている。【大和田香織】

 小澤医師は20年から県教育委員を務め、中学生の息子がいる。自身も初めての出産・育児で悩んだり、診療で若い女性の予期せぬ妊娠に出合ったりしたことから健康教育の充実を提案している。

 だが、学校では授業時間の制約もあり、社会で必要な情報を卒業までに教えきるのは難しいのが現実だという。自分の思いを学校に届けようと、来年7月の同委員の任期終了を前に寄贈を思い立った。

 著者は山梨県出身の鈴ノ木ユウさん。テレビドラマ化され、連載は終了したが、昨年「新型コロナウイルス編」が刊行された。小澤さんの周囲でも評価の声は多く、「ワクチン接種や性の多様性など配慮が必要なテーマの扱いも優れている。保健室や進路指導室に置くなどして子どもが自分のペースで読んでくれたら」と話す。

 CFを活用して寄贈するのは、単行本全32巻と新型コロナウイルス編を合わせた33巻。CFは、県立高校29校への寄贈に必要な85万円を当初の目標に設定し、11月下旬から開始。目標期日より13日早い12月28日に目標額を達成した。次のゴールとして、甲府市立中11校への寄贈分を加えた105万円を掲げたところ、これも29日に達成した。

 6月22日には主人公のモデルとなった、りんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)の荻田和秀医師をゲストに招き、CF参加者と作品を読んだ子どもたちをつなぐファンミーティングをオンラインで開く予定だ。

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