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米軍、墜落オスプレイの一部引き揚げ 日本側の調査は不可能に


 鹿児島県・屋久島沖で米空軍の輸送機CV22オスプレイが墜落した事故で、米軍は機体の一部を海底から引き揚げた。現場周辺で作業している米軍のサルベージ船の甲板に、機体の主要部や回転翼とみられるものがブルーシートに覆われ、載せられているのを27日、本社ヘリから確認した。米軍は事故後、世界に配備するオスプレイ全ての飛行を停止しており、今後、機体を詳しく調べて事故原因の究明を進めるとみられる。

 米軍のサルベージ船は23日に現場海域に到着し、引き揚げの準備を進めていた。政府関係者によると、26日から引き揚げ作業を始め、今後も続く予定。引き揚げた機体は山口県の米軍岩国基地に運ぶ。搭乗員8人のうち1人がまだ見つかっておらず、米軍は引き続き周辺を捜索するとみられる。

 事故を巡っては第10管区海上保安本部も捜査している。だが、10管や地元の漁師が回収した機体の残骸はすでに米軍側に引き渡され、海底に残った機体も米軍が引き揚げたことで、日本側による原因究明は事実上不可能となった。10管の担当者は「残骸を撮影した写真などを使って捜査を進める」としている。

 日米地位協定の締結時に交わされた合意議事録は米軍機などの米軍財産について「日本国の当局は捜索、差し押さえ、検証を行う権利を行使しない」としている。米軍の同意があれば日本側による検証などもできるが、米軍は10管の協力要請に応じないとみられる。防衛省九州防衛局は「具体的にいつ何を引き揚げたかについて、米軍の運用上、答えられないと米側から説明を受けている」としている。

 事故は11月29日に発生。米軍は搭乗員8人全員が死亡したと判断しており、運用開始後の米軍オスプレイの事故としては過去最多の死者数となった。米軍は事故原因を「機体の不具合」とみており、全てのオスプレイの飛行を停止している。【城島勇人、松浦吉剛、栗栖由喜】

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