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中古家具、メルカリで売ります 山形市が回収、リユース啓発


 山形市は、市民から回収したたんすやソファなどの中古家具をフリーマーケットアプリ「メルカリ」で、販売する取り組みを始めた。まだ使える家具の有効活用を促し、市民のリユース(再利用)意識向上や粗大ごみの減少につなげる狙い。出品から数日で全体の半数近くは売買が成立したといい、市民の関心も高いようだ。

出品価格は300円

 市は11月、家で使わなくなった家具などを無料で引き取るイベントを初めて開催し、家具など83品を回収した。今回、このうち目立った汚れや傷があるものを除き、たんす、鏡台、ソファなど43品を、市がメルカリに開設した店舗に出品した。

 収益よりもリユース啓発が目的のため、出品価格は300円に設定。メルカリから購入できるが、配送はしておらず、市の施設で直接受け取る。市によると、出品4日目の25日時点で20点の売買が成立した。担当者は「お求めやすい金額にしたことが購入につながった」とみる。売り上げは循環型社会推進に向けた事業に活用する。

売却額は全国自治体トップクラス

 これに先立って市は2月、メルカリに店舗を開設。不要な備品や学校教材を出品したところ、11月までに77品が売れた。メルカリによると売却金額88万2400円は全国の自治体でトップクラス。佐藤孝弘市長は22日、メルカリとの共同記者会見で「メルカリは有効なツール。行政がきっかけをつくり個人にも広めたい」と述べた。

 市が回収する粗大ごみは増加傾向にある。新型コロナウイルス禍で自宅を片付ける人が増え、2022年の家庭系粗大ごみは、コロナ禍前より1割以上増えている。メルカリ経営戦略室の高橋亮平氏は「さまざまな物が必要な人に届くことが、リユースや循環型社会の推進につながることを知ってほしい」と話した。【神崎修一】

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