starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

給食に「カビ毒」のせんべい 神奈川県内60校超で提供、回収進める


 神奈川県内の複数の自治体の学校給食で、嘔吐(おうと)などの原因となるカビ毒が基準値を超えて検出された岩手県産小麦が使用されていた。「せんべい汁」の具材のせんべいとして提供されたものが大半だ。カビ毒が原因と特定された健康被害は確認されていないものの、せんべいを仕入れた神奈川県学校給食会は11月30日以降、回収を進めている。

 問題の小麦は「ナンブコムギ」で、JA全農いわてが11月に基準値を超えるカビ毒が検出されたと発表した。県学校給食会によると、小田原、横須賀、茅ケ崎、伊勢原、南足柄の5市と湯河原町、清川村の計60校超の給食に、カビ毒が検出された小麦を使用したせんべいが提供されたという。せんべいは計237キロに上る。

 このせんべいは岩手県内のせんべいメーカー製で、賞味期限が2024年1月17日~2月22日のもの。11月初旬から28日までに出荷した。まだ給食に出していない学校があるため、未使用分を回収しており今月12日までに終える見込み。

 小田原市では、11月22日に市立小学校で435食分提供された。使用判明後の12月5日に学校側が保護者に児童の健康状態をたずねたところ、2人が発熱や嘔吐などを申告した。カビ毒との因果関係は不明。

 横須賀市では11月20~24日に市立小学校44校と特別支援学校1校▽茅ケ崎市では11月15~27日に市立小学校7校▽南足柄市では11月22、28日に小学校2校――などで提供された。いずれも健康被害は確認されていない。

 せんべいとは別に、藤沢市では、市立小学校24校、特別支援学校1校の計25校の給食に使われた「ナンブコムギ」から基準値の2倍のカビ毒が検出された。使用期間は10月25日~11月28日で、カレーやシチューのとろみ付けに使われた。児童1人当たりの小麦粉の摂取量は3~4グラム程度とみられ、健康被害は確認されていない。小麦粉は回収の上、別製品に切り替えた。【本橋由紀、因幡健悦、橋本利昭、遠藤和行】

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.