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山形県でも希少な「切り山椒」 厄払う香り、素朴な甘み


 年末年始に47都道府県の自慢の「グルメ」を紹介します。古里や旅行先の味をチェックしてみませんか。

 細長く切った餅菓子に山椒(さんしょう)を練り込んだ「切り山椒(さんしょ)」。山椒の強い香りは昔から厄よけとされ、1年の厄払いと、新年を無事に迎えられるよう年末の縁起菓子として食べられた。

 こうした食習慣が残るのは全国でも一部で、そのうちの一つ、山形県鶴岡市では11月中旬から12月中旬のわずかな期間限定で作られている。形が色鮮やかで短冊状の地域もあるが、同市では、乾燥させ粉にした山椒を練り込み細く切った短いうどん状で、白砂糖と黒砂糖の色とコクのある甘さを生かした素朴なものが一般的。明治初期ごろ、東京・浅草の酉(とり)の市で販売されていた切り山椒に着想を得て、菓子を作る際に出る多量のくずを再利用したのが始まりとされている。毎年12月17日に七日町観音堂で開かれ、「だるま市」の呼び名で親しまれる「観音様のお歳夜(としや)」にあわせて食べられている。

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