プロ野球・阪神タイガースが日本シリーズを制し、日本一早いマジック点灯で知られる尼崎市の尼崎中央三丁目商店街で6日、記念イベントがあった。
商店街の名誉応援団長でプロレスラーの空牙(クーガー)さんがアーケードにつるしたボードの数字に替えて「祝38年ぶり日本一」の文字を貼り、集まったファンらと球団歌「六甲おろし」を合唱。岡田彰布監督の好物として知られるパインアメなどの記念品を400人に配った。
第4~6戦を球場で観戦、第7戦は阪神甲子園球場(西宮市)のパブリックビューイングで応援した尼崎市西難波町2の主婦、高島生実さん(27)はピンクのユニホーム姿で参加。「泣きました。今年は強かった。打線がつながり、負けそうな試合でも勝ってきた」と感激が冷めない様子だった。
商店街ではこの日、日本一セールが始まり、四丁目、五丁目商店街を含め、約8割の店舗が参加した。このうち「メガネのアマガンセンター店」では3800円のサングラスを380円で売り出し、開店の10時には行列ができた。店員の阪上雅世さん(60)は「びっくりした。阪神のおかげで助かります」と笑顔に。三丁目商店街の寺井利一理事長(62)は「阪神が弱い時も応援してきた。各店工夫してセールに参加してもらっている。お客さんと六甲おろしを歌い、喜んでもらって、やってきてよかった」と話した。【亀田早苗】