歌手小林幸子(70)が11日、テレビ朝日系「激レアさんを連れてきた。 逆境の強レア大先輩SP」(午後6時30分)に出演。10歳で1人暮らしを始めた経験を語った。
小林は新潟で精肉店を営む家の三女として誕生。幼少期から歌の才能を発揮し、ものまね番組で優勝しスカウトされるなど有名な子供だったという。
ある時父親に「東京見物」と称して都内に連れて行かれると、実はそこが歌番組の予選会場。優勝すると「その時の審査員長が古賀政男先生で。先生から直接スカウトしていただいて。『僕の弟子としてデビューしないか』と言われたのが9歳の時」と振り返った。
歌手となることに父親は賛成、母親は大反対と家族が真っ二つに。9歳ながら自分で決断することを求められ「『歌手になりたいか?』と聞かれて。そこにあるチョコレート食べたい? っていうのと同じように『うん、なりたい』と言ってしまった」と苦笑い。9歳で単身上京したことが紹介されると、早過ぎる独り立ちにスタジオは「すごいんだ、これが」「迷子だよ、迷子」とどよめいた。
10歳ながら四谷三丁目で1人暮らしを始め、小林は「四谷三丁目に丸正ってスーパーがある。そこに行くと『持っていっていいよ』って、おじちゃんとおばちゃんがどんどんかごに入れてくれる。ご飯だけは炊いて、おみそ汁作って」。やがてデビュー作「ウソツキ鴎」がいきなり20万枚のヒットを飛ばすと「ものすっごく忙しかった。月に30本くらい歌番組に出てました」と振り返った。
学校に通うこともままならないほど多忙になり、オードリー若林正恭から「芦田愛菜ちゃんとか共感できたんじゃないですか?」と重ね合わせて聞かれると、「分かります」としみじみとうなずいていた。