「せっかく野党第1党（立憲民主党）の泉（健太）代表が言ってくれたわけだから、ぜひ国会改革を進めていただけたら。変化の流れをつかみ取っていただきたい」
自民党の小泉進次郎元環境相は27日の衆院予算委員会で、効率的な審議などの国会改革を後押しするよう岸田文雄首相に訴えた。国会改革は小泉氏の持論で、所信表明演説で「変化の流れを絶対に逃さない、つかみ取る」と主張した首相に積極的な関与を要求した。
小泉氏は、2018年に国会改革を議論する超党派の勉強会「『平成のうちに』衆院改革実現会議」を泉氏らと設立。泉氏は24日の代表質問で「国会改革を進める」と訴えていた。
小泉氏は27日の質疑で、予算委などの質疑の残り時間を国会職員が質問者に伝える作業について「やめたらいいんじゃないかと野党の方が言っていた。確かにその通りだ」と言及。同日の予算委は全閣僚が出席することとなっており、答弁機会のない上川陽子外相が出席していたことについても「いろいろな国際情勢が本当に不透明な中でずっと座っている必要あるんでしょうか」などと指摘した。
これに対し首相は「変化についてのご指摘、全く共感を持ちながら話を聞いた」と感想を述べた。一方で具体的な対応への言及はなく「議院運営委員会なのかどこなのか、具体的な仕掛けを考えていただくことも大事なのではないか」と述べるにとどめた。【樋口淳也】
