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渋谷駅周辺の路上で飲酒し…迷惑行為急増 背景に旅行者動画の拡散?


 東京・渋谷駅周辺で、夜間に路上で飲酒をして騒ぐ迷惑行為が後を絶たない。近隣住民らの苦情を受け、渋谷区は9月から路上飲酒をやめるよう呼び掛けるパトロールを始めた。迷惑行為が急増している背景を探った。

 9月下旬午後9時ごろ、渋谷・センター街を訪れると、歩道を塞ぐように固まって飲酒をする5人組の外国人観光客の姿があった。観光客らはしばらく大声で談笑し、酒を飲み終わると空き缶を路上に放置して立ち去った。

 そのうちの一人の米国籍の男性(29)は「渋谷には他にも私たちのようなグループはたくさんいる。悪いことをしているつもりはない」。その上で「(動画投稿アプリ)『TikTok(ティックトック)』上に、『渋谷は路上で酒が飲めて、騒げる楽しい場所』という趣旨の内容を日本への旅行者が説明する動画が拡散している。私たちもその動画を見て渋谷に来た」と説明した。

 近隣店舗にも話を聞いた。センター街のある飲食店の男性店長(38)は「店の前で酔っ払って騒がれると、怖がってお客さんが入ってこられないし、店の近くにポイ捨てされることも増えた。路上飲酒には大変迷惑している」とため息をついた。

 区によると、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行した5月以降、渋谷駅周辺で観光客らによる路上飲酒が目立つようになった。通行の妨げやごみのポイ捨て、夜間の騒音などの問題が多発している。

 こうした現状に近隣住民や店舗から苦情が相次いだため、区は9月、悪質な路上飲酒の撲滅に取り組む「迷惑路上飲酒ゼロ宣言」を発表。同1日から午後8時~午前5時の間、渋谷駅周辺で路上飲酒をやめるよう呼び掛けるパトロールを毎日行っている。区はこれまでも条例で年越しのカウントダウンなど人が多く集まる特定の時期に限り、駅周辺での路上飲酒を禁止していたが、今後は平時から路上飲酒をなくす街を目指す方針だ。

 また、「路上飲酒に関連したトラブルが多発するのでは」と区が警戒しているのは、10月末に控えたハロウィーンだ。長谷部健区長は、ハロウィーンの対策を発表した記者会見で「コロナ前以上に、路上飲酒がこの渋谷に根付いてしまった」と渋い表情で話し、「『路上飲酒禁止はマナーではなく条例である』というメッセージを、区中心部に掲示するキャッチコピーなどで発信していきたい」と語った。【加藤佑輔】

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