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工藤会総裁・野村被告 1審判決後の裁判長への不規則発言を謝罪


 特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)による市民襲撃4事件で、殺人罪などに問われた同会トップで総裁の野村悟被告(76)らの控訴審第2回公判が27日、福岡高裁(市川太志裁判長)であった。被告人質問で野村被告は1審・福岡地裁で死刑判決を受けた後、裁判長に「生涯、後悔するぞ」などと発言したことについて「申し訳ない」と謝罪した。

 2021年8月の福岡地裁判決では、裁判長が閉廷を告げた後、野村被告が「公正な判断をお願いしたんだけど、全然公正じゃない。(異動で)東京の裁判官になったんだって? 生涯このこと後悔するぞ」などと強い口調で言い放った。

 27日の被告人質問で、野村被告は弁護人から発言の意図を問われ「公正な判断をお願いしていたのに、判決は推認、推認でびっくりして、そんなことあるのかという気持ちだった」と話した。その上で、脅す意図があったのかなどを問われ、「裁判所には申し訳ない。そんな(脅し)気持ちは一切ありませんでしたが、誤解されている可能性があるのでここに謝罪します」と話した。

 控訴審では、野村被告が1審に引き続き無罪を主張する一方で、ナンバー2で同会会長の田上不美夫被告(67)=1審・無期懲役判決=は2事件について関与を一転して認めた。野村被告の死刑が維持されるのかが注目される。

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