公明・山口代表「評価は控える」 麻生氏の名指し「ガン」発言に

　公明党の山口那津男代表は26日の記者会見で、2022年の安全保障関連3文書改定を巡り、自民党の麻生太郎副総裁が山口氏らを名指しした上で「一番動かなかったガンだった」などと発言したことについて、「麻生さんがどういう意図でどういう場でお話しになったのかは直接聞いていない。前後の関係も分からないので、評価は控えたい」と述べ、論評を避けた。

　麻生氏は24日に福岡市内で講演し、反撃能力（敵基地攻撃能力）の保有などを明記した安保関連3文書改定を閣議決定した経緯に触れ、「今の公明党の一番動かなかったガンだったいわゆる山口（那津男代表）、石井（啓一幹事長）、北側（一雄副代表）等々の一番上の人たち、その裏にいる創価学会、そういったものも含めて納得するという形になって、公明党に認めさせている」などと述べた。

　山口氏は会見で「いずれにしても自公で力を合わせながら、国民の求める政策を推進し、政権安定のもとにこれからの課題を乗り越えていく。こういう基本姿勢で協力し合いたい」と強調した。【竹内望】