近鉄と南海に4市町村が支援要請 金剛自動車の路線バス廃止問題

　金剛自動車（大阪府富田林市）が大阪・南河内地方を走る路線バスを廃止する問題で、地元自治体が支援を依頼した事業者が近鉄バス（東大阪市）と南海バス（堺市堺区）と分かった。2社は取材に対し、依頼があったことは認め、「詳細は検討中」と回答した。

　地元自治体は大阪府富田林市と河南町、太子町、千早赤阪村の4市町村。金剛自動車が12月20日で路線バスを廃止するため、代替交通の確保が急務として支援を依頼していた。

　金剛自動車の路線バスは15路線（1路線は現在、運休中）で、8月の平日では通勤・通学客ら1日で平均約2600人の利用客がいた。4市町村が10月にも設立する協議会に2社も加入する予定で、金剛自動車の路線の引き継ぎなどについて話し合いが行われる見通し。【玉木達也】