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「門限」で旅客機引き返し 国交相、代替空港活用検討を呼びかけ


 斉藤鉄夫国土交通相は8日の閣議後記者会見で、フィリピン・マニラ発福岡行きの旅客機が4日夜に福岡空港(福岡市)の「門限」に間に合わずに引き返した問題について、国際線の旅客に対応できる国内の他の空港の活用などを検討するよう航空各社に呼びかけていく考えを示した。

 国交省によると、格安航空会社セブ・パシフィック航空の旅客機(乗客125人)は4日午後8時ごろ、福岡空港への着陸態勢に入ったが、空港上空が混雑していたため着陸順番待ち中の燃料切れを心配し、北九州空港への代替着陸を選択した。

 北九州に到着して給油作業などをしていたところ、福岡空港の門限の午後10時を過ぎたため、マニラに引き返すことにした。乗客はマニラを離陸してから約11時間、機内に缶詰め状態となった。

 斉藤氏は記者会見で、「マニラなら円滑に宿泊施設や翌日の航空便を提供できると判断して戻ったと聞いている」と説明した。詳細は航空会社が機長に確認中で、今後、国交省が同社から聞き取る。

 その上で、斉藤氏は「当初の目的地の空港に時間制限で向かうことができない時は、その代替空港で降りてもらう。降りられない時は、関西空港のように24時間運用して国際線の旅客に対応できる他の空港にいくという選択肢がある」と指摘。「旅客の負担軽減の観点からこうした選択肢も検討するよう航空会社に呼びかけていく」と述べた。

 住宅街に近接する福岡空港は騒音対策で、原則として午前7時~午後10時以外の離着陸を認めていない。今年に入り、門限に間に合わずに引き返す事例が相次いでいた。【内橋寿明】

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