ウクライナ東部ドネツク州コンスタンチノフカで6日、ロシア軍による砲撃があり、子供を含む17人が死亡、32人が負傷した。ロイター通信などが報じた。ネット交流サービス(SNS)に投稿された映像によると、町の中心部にある市場や車などが炎上した。
コンスタンチノフカは露軍とウクライナ軍による激戦が続く東部の要衝バフムトから西約30キロにある工業都市。砲撃は、多くの市民が買い物をしていた6日午後2時ごろにあった。市場で営業していた約30の店が炎上、破壊され、共同住宅や銀行なども損壊した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は通信アプリ「テレグラム」への投稿で、「ロシアといまだに取引をしている人々は、この現実を見て見ぬふりをしているのと同じだ」と指摘し、「悪のロシアをできる限り早く倒さなければならない」と強調した。
これに先立つ6日未明には、首都キーウ(キエフ)や南部オデッサ州で露軍の無人機などによる空爆があった。オデッサ州では複数の農業、港湾施設が破壊されたほか、穀物貯蔵庫がある同州イズマイルでも火災が起き、1人が死亡した。ロシアは黒海を経由するウクライナ産穀物の輸出合意を離脱し、ウクライナの穀物輸出を妨害する攻撃を続けている。【エルサレム三木幸治】