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関東大震災虐殺 韓国人犠牲者の遺族「なぜ殺されなければ…」


 関東大震災から9月1日に100年を迎えるのに合わせ、大震災の混乱の中で虐殺された韓国人犠牲者の遺族3人が31日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、虐殺事件の真相究明などを求めた。

 韓国から来日した権在益(クォン・ジェイク)さん(66)は、母方の祖父が現在の群馬県藤岡市で虐殺された。大震災後、「朝鮮人が放火している」などの流言は県内にも伝わり、祖父は藤岡警察署に避難していたという。だが、押し寄せた自警団に引きずり出され、同じく署に身を寄せていた他の朝鮮人らとともに殺された。事件は「藤岡事件」と呼ばれ、地元の地方史などにも掲載されている。

 権さんは会見で、「祖父は(当時)38歳だった。故郷で暮らしていた妻と2人の幼子は青天のへきれきのように家族の柱を失った」と説明。2016年に虐殺の遺族会を結成し、日本政府による事実関係の調査や謝罪を求めてきたという。

 伯父が犠牲になったとみられる在日コリアン2世の金道任(キム・ドイム)さん(86)=東京都=は「何も悪いことをしていない人がなぜ殺されないといけなかったのか。33歳で亡くなった伯父は(故郷の)国に3人の幼子がいた。妻もいた。その時の伯父の気持ちは計り知れない」と、涙ながらに訴えた。

 内閣府中央防災会議の報告書によると、大震災の犠牲者約10万5000人のうち1~数%が虐殺の犠牲者と推計されている。【金志尚】

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