ガソリン価格、過去最高を更新 値上がり15週連続

　経済産業省が30日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格（28日時点）は、2008年8月に記録した185円10銭を超え、過去最高値を更新した。値上がりは5月以降15週連続。

　主要産油国の減産に伴う原油高や円安による輸入コスト増が価格上昇に拍車をかけている。政府が価格抑制のために設けている石油元売りに対する補助金を、今年6月から段階的に縮小していることも値上がりにつながっている。

　22年1月から始まった政府による価格抑制策は、今年9月末で終了する予定だった。しかし、足元のガソリン価格高騰を受け、岸田文雄首相は価格抑制策を継続する方針に転換。

　自民党は30日、政府に対し、ガソリン補助金を年末まで延長するよう提言する。政府・与党は、現在の水準から国民が負担減の効果を実感できる水準として、全国平均を170円台に抑える方向で調整している。【佐久間一輝】