プーチン氏邸宅から6.5kmの倉庫で火災 ロシア、首都近郊が不穏

　タス通信は11日未明、首都モスクワ郊外の倉庫で火災が発生したと報じた。発生場所から6・5キロ西にプーチン大統領の邸宅があるとも伝えられている。モスクワ郊外ではここ数日、工場での爆発や火災、無人機（ドローン）の飛来などが続けて起きている。

　ロシア非常事態庁によると、火災は首都に隣接するモスクワ州東部のオディンツォボ市にある倉庫で起き、2平方キロを焼いたという。けが人は出ていない模様で、発生時刻への言及はない。

　モスクワ北郊のセルギエフ・ポサードでは9日午前、光学器械などを取り扱う工場で爆発が起こり、70人以上が死傷した。10日未明には、モスクワ南郊のドモジェドボ空港から10キロぐらいの地点でも大規模な火災が発生していた。

　またモスクワのソビャーニン市長は9、10の両日、ドローンがモスクワ市に向かって飛来してきたが、迎撃したと明かしていた。一連の工場の爆発や火災の原因は判明しておらず、一部ではドローン攻撃による被害を疑う見方も出ている。【モスクワ大前仁】