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やっぱり夏はハワイ…成田便、満席続出 「ウミガメ」も週10往復に


 やっぱり夏はハワイ――。成田空港を発着する米ハワイ・ホノルル便が好調だ。満席に近い便が続出し、航空各社は運航便数を増やしている。新型コロナウイルスや円安、物価高などの影響で日本人の海外旅行需要は回復途上だが、定番の夏休みのハワイ旅行は人気が復活しつつある。

 21日夜、機体にウミガメの塗装をして「フライングホヌ(空飛ぶウミガメ)」の愛称で呼ばれる全日本空輸の超大型機A380(総2階建て520席)が2機、相次いでホノルルへ向けて飛び立った。旅客は514人と499人でいずれもほぼ満席だった。

 新型コロナの影響で旅客が減少し、一時、運航を休止していた。2022年7月に週2往復で再就航し、この日、運航便数が感染拡大前の20年3月以来となる1日最大2往復で週10往復に戻った。搭乗口で地上係員がほおにウミガメのシールを貼って新商品のウミガメのキーホルダーを販売し、駐機場では約40人がペンライトを振って出発便を見送った。

 家族3人で訪れる東京都小金井市の小学3年、岩下希子さん(8)は「プールを楽しみ、エビを食べたい」と笑顔を見せ、母絵美さん(36)は「子どもが一番喜ぶと思い、王道のハワイにした。子どもが成長してからも覚えているような思い出をたくさん作りたい」と話した。新婚旅行に出かける広島市中区の会社員、前田俊平さん(36)は「おいしいものを食べたい」と言い、妻翠さん(33)は「看護師をしていて、新型コロナの感染が広がっていた時期の病院はとても大変だった。あこがれのハワイの海でゆっくりしたい」と言って乗り込んだ。

 全日空によると、成田―ホノルル便の予約率はお盆休みまで90%台半ばで推移し、連日満席の便もある。岡功士・執行役員成田空港支店長は「元々、年間を通して予約の高い路線だった。夏だけに終わらせず、日本人がハワイ以外の地域も含め海外旅行を楽しむマインドを高めたい」と意欲を語る。

 航空各社も増便している。日本航空は7月の定期便がほぼ満席で、8月の予約率は9割を超えていて計5往復を増便する。日航はハワイ島・コナと結ぶ直行便を7月15日~8月29日に季節運航し、週3往復する。日航傘下の格安航空会社(LCC)のZIPAIR(ジップエア)は、週3往復から7月28日~8月25日の期間限定で最大1日1往復に増便し、ほぼ満席になっている。米ハワイアン航空は8月5~24日、週6往復を1日1往復に増便する。

 旅行大手JTBによると、夏休み中(7月15日~8月31日)の海外旅行者数は推計で120万人。前年の2・1倍に増えるものの感染拡大前の19年比では39・6%にとどまる。旅行先の人気の上位は①韓国19・1%②台湾16・1%③ハワイ12・6%――の順だった。夏休み以降も含めた今後の海外旅行については「すぐに行きたい」という回答はハワイが12・5%で最も多かった。【中村宰和】

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