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「プーチン氏を逮捕すれば戦争の恐れ」南ア大統領が見解 英報道


 南アフリカのラマポーザ大統領は、8月に南アで開催予定の新興5カ国(BRICS)首脳会議に際し、ウクライナへの侵攻を巡り国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領が来訪した場合に「プーチン氏を逮捕すればロシアと戦争になる恐れがある」との見解を示した。ラマポーザ氏が地元裁判所に提出した文書をロイター通信などが18日に報じた。

 BRICSは中国、インド、ロシア、ブラジル、南アで構成され、南アが今年の議長国を務めている。ラマポーザ氏は文書で、プーチン氏の逮捕は「ロシアへの宣戦布告」であり、国の主権や平和を守れなくなると主張。プーチン氏が訪問した場合でも逮捕を回避できるようICCと協議していることを明らかにした。

 ICCは3月、ウクライナ国内のロシア軍占領地域からウクライナ人の子供を不法に連行したなどとして、プーチン氏に逮捕状を出した。南アはICC加盟国のため、プーチン氏が入国すれば原則逮捕する義務がある。

 南アでは与党「アフリカ民族会議」(ANC)がロシアと長年、友好関係にあり、ウクライナ侵攻でもロシアへの表立った批判を避けている。一方、野党はANCの親露姿勢を批判しており、プーチン氏が入国した場合に逮捕するよう政府に求め、地元裁判所に訴えを起こしている。【ヨハネスブルク平野光芳】

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