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プーチン氏の南ア訪問や穀物輸出など巡り電話協議 結論先送り 


 ロシアのプーチン大統領と南アフリカのラマポーザ大統領は15日、電話で協議し、17日に期限切れが迫ったウクライナ産の穀物輸出に関する合意について意見を交わした。南アフリカが8月下旬に国際会議を開く際に、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出されたプーチン氏の訪問を受け入れるのかも協議。いずれも結論を持ち越し、難問が残された模様だ。

 ウクライナ産の穀物輸出がロシアの攻撃で中断してアフリカなどで食料危機を招いたため、両国と仲介役の国連などは昨年7月、安全な輸送に協力するとの合意を締結。ロシアは見返りとして、自国産の肥料などの輸出正常化に関する覚書を国連と交わした。露大統領府によると、プーチン氏はラマポーザ氏との協議で、この覚書の内容が履行されていないと主張。ウクライナ産の輸出に関する合意も絡めて「主な目的」であるはずのアフリカ向けの穀物輸出が実現していないなどと批判した。

 プーチン氏は13日にも記者からの質問に答え「ロシアの利益に関する点は何一つ履行されていない」と表明。期限切れを数日後に控え、合意から離脱する可能性を示唆し、土壇場で揺さぶりを続けている。

 一方、南アフリカは中国、ロシア、インドなどと「新興5カ国」(BRICS)を構成しており、8月下旬に首脳会議を主催する。当初はプーチン氏の訪問を歓迎していたが、ICCが3月に戦争犯罪に関する容疑でプーチン氏に逮捕状を出したことから状況が一変した。ICC加盟国としてはプーチン氏が入国すれば逮捕する義務を負う一方で、友好国ロシアの首脳をICCに引き渡すのは難しいのが実情だ。

 そのため南アフリカのマシャティル副大統領は今月中旬、プーチン氏が「訪れてこないのが最大の解決策だ」と発言。プーチン氏が自発的に欠席することにより、問題を解決したいとの考えを明かしていた。

 一方、露大統領府が発表した今回の電話協議に関する発表では、ラマポーザ氏が1カ月後に迫ったBRICS首脳会議に向けた進捗(しんちょく)状況を伝えてきたと説明するにとどめた。プーチン氏の出席に関する問題が進展したのかは定かでない。【モスクワ大前仁】

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