安倍晋三元首相の妻昭恵氏は8日、安倍氏の一周忌に合わせて東京都内で開かれた保守派の会合に出席し、「私も本当に悲しいけれど、怒りの感情を持つのではなく、恨みの感情を持つのではなく、主人が亡くなったことで奮起をしていただき、日本の国のために皆さんの力を合わせていただくことが、主人に対する供養だと思います」と呼びかけた。
昨年7月8日の銃撃事件を振り返り「去年の今日のことを思い出すと、朝から涙が止まらなくなった。朝、食事を一緒にして『行ってきます』と出かけて行って。（午前）11時半ごろに、秘書の人から撃たれたという電話が入り本当に驚きました。まさか亡くなると思っていなかったので、主人の下着や私の着替えなどを急いで準備して奈良に向かいました。奈良は遠かったので、着いたのが（午後）5時少し前でした。先生方のお話を伺って、これはもう駄目なんだなと思いました。最後、主人の手を握ると、気のせいかもしれないですが、握り返してくれたような気がしました。そのときの顔は本当に安らかで笑顔でした」と語った。
そのうえで「それ以来、たくさんの方々にお話をうかがったり、本や雑誌を読ませていただいた。主人がいかにこの国を愛し、多くの方々にお支えいただきながら、日本の国のために一生懸命頑張ってきたか改めて知ることになり、私は素晴らしい人と結婚していたんだなと、本当に誇りに思っているところです」と述べ、安倍氏の死を悼んだ。
