体育の授業にサーフィン、小学生が波乗り挑戦 宮崎・お倉ケ浜海岸

　全国でも珍しいサーフィンを取り入れた体育の授業が6日、宮崎県日向市のお倉ケ浜海岸であった。市立細島小の5、6年生約30人が基本動作や海の安全について学び、大海原を背に波乗りにチャレンジした。

　浜辺で市サーフィン連盟のメンバー約10人からサーフボードの使い方を教わり、日向海上保安署員からは打ち寄せた波が沖合に強く戻る「離岸流」への注意点などを受けた。準備が整うと、早速、海へ。ボードの上に立てると、児童の歓声が上がった。

　遠浅で砂の粒子が細かく良好な波に恵まれたお倉ケ浜海岸は国内屈指のサーフスポットで、国際大会も開かれる。同校は地元の豊かな自然を体感できるサーフィンを通じ、郷土愛を育もうと2021年にサーフィンを体育の授業に採用した。

　参加した5年の尾方優心（ゆこ）さん（10）は「サーフィンは初めてだったけれど、ボードで滑るように波の上に乗れたので楽しかった」と喜んでいた。【重春次男】