ニトリ労組元委員長、業務上横領容疑で逮捕 組合費1億円超か

　家具・日用品販売大手「ニトリ」の労働組合の組合費を横領したとして、警視庁赤羽署は30日、「UAゼンセンニトリ労働組合」の元中央執行委員長、小野正行容疑者（51）＝さいたま市＝を業務上横領容疑で逮捕したと発表した。警視庁は2011年ごろから計約1億2800万円を横領したとみて調べる。

　逮捕容疑は20年10～12月、組合費を管理する組合名義の銀行口座から現金計400万円を引き出して横領したとしている。容疑を認めているという。警視庁は競馬や競輪などのギャンブルに使ったとみて調べている。

　警視庁によると、小野容疑者は10年11月～21年5月に組合の委員長を務め、組合名義の口座の通帳や印鑑を管理していた。21年の会計監査で不正が発覚した。【林田奈々】