
東京・浅草周辺で少年に因縁を付けてバイクを奪ったとして、警視庁少年事件課は28日、配達業の男性(20)=東京都台東区=や16~19歳の少年ら計11人の不良グループを強盗と恐喝容疑で逮捕したと発表した。キャップ型で緩衝材にコルク材を使った「コルク半」と呼ばれるバイクのヘルメットを付けた運転手を襲う「コルク狩り」をしていたとみられる。
逮捕容疑は1月22日深夜、台東区をバイクや自動車で走行していた東京都青梅市の男子高校生(16)ら少年9人のグループに対し、「どこ走ってるのかわかってんのか」などと脅し、現金計1万2000円のほかバイク7台やヘルメットなど62点(時価計約241万円相当)を奪ったとしている。
警視庁によると、容疑者の一部は否認しているという。「コルク半を着用してバイク数台で大きな音を出しながら走行していたので、注意しようと思った」「縄張りを荒らされた」と供述している容疑者もいるという。不良グループは隅田川沿いのテラスで、奪ったヘルメットなどで少年の顔を殴っていたとみられる。【加藤昌平】