将棋の第94期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)第2局が23日、兵庫県洲本市で指され、挑戦者の佐々木大地七段(28)が藤井聡太棋聖(20)に111手で勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイとした。第3局は7月3日、静岡県沼津市で指される。
先手番の佐々木七段が得意の相掛かりの戦いに誘導し、中盤戦で駒得した。終盤は激しい攻め合いになり、巧みにリードを奪った藤井棋聖が寄せに出たが、佐々木七段が王手した角打ちが絶妙の切り返し技になって逆転勝ちした。
終局後、佐々木七段は「最後は拾ったみたいな勝ちだった。次も熱戦にできるよう頑張りたい」と話した。藤井棋聖は「最後は一瞬、良くなったと思ったが、寄せに出たところでうまく切り返された」と振り返った。【新土居仁昌】