外務省は23日、ウクライナ南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所のダム決壊による洪水被害を受け、被害の大きい同州の住民の飲料水確保のため、手動浄水器100台と大型水槽21個、ポリタンク4000個を7月上旬までに現地に届けると発表した。浄水装置約60台と排水ポンプ約30台も提供する調整をしているほか、国土交通省が保有する100メートルロープ80本と油吸着材3000枚も近く届ける。いずれも国際協力機構(JICA)を通じて支援する。
ダム決壊を巡っては、岸田文雄首相が9日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話協議し、500万ドルの緊急人道支援の実施を表明している。【村尾哲】