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豪雨被害「排水対策怠った」 被害住民が福岡・大牟田市を提訴へ


 2020年7月の大雨で被害を受けた福岡県大牟田市三川地区の住民が19日、市が地区に十分な排水能力を整えなかったことが原因だとして、市に損害賠償を求める訴訟を起こすことを決めた。原告は60人を超え、請求総額は数億円規模となる見通し。【降旗英峰】

 提訴を決めたのは、自宅兼事務所が浸水被害を受けた同市樋口町、内装工、大橋耕二さん(72)ら。大橋さんはこの大雨で2階建て自宅が床上1・2メートルの浸水被害を受け、工具や冷蔵庫などが流出。流入した砂利の除去など、復旧までに約2年かかったという。

 以前から鍋底状の地形である三川地区は雨による浸水が起き、地元団体が市に対策を要請していたが、対応がなされなかったとしている。

 この日、原告予定者約20人が集まって協議。大橋さんは「市が対策を怠ったつけが2020年に回ってきた」と主張した。

 20年7月6~8日、市内は計約670ミリの集中豪雨に見舞われた。約2200世帯が浸水被害を受け、市三川ポンプ場も水につかり、市はショートを避けるため電源を切った。

 住民側の調べでは、このうち三川地区が1885世帯を占め、2人が亡くなった。

 被災住民が提訴することを決めたことについて、市企業局は「コメントはない」としている。5月に住民側が浸水対策を問うた質問状に対し、市は「三川地区は函渠(かんきょ)拡張を行うなど一定の整備を実施した。整備が特に遅れたわけではない」と回答していた。

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