大阪市北区の阪急百貨店梅田本店で女性客がスプレーを吹きかけられた事件で、大阪府警は15日、アルバイトの山岸操容疑者(33)=大阪市阿倍野区丸山通2=を傷害の疑いで逮捕した。「催涙スプレーを吹きかけたことに間違いありません」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は14日午後1時25分ごろ、阪急百貨店梅田本店9階女子トイレで、女性客(85)の顔に催涙スプレーを吹きかけ、1週間の軽傷を負わせたとしている。
府警曽根崎署によると、現場から逃走した人物を防犯カメラ映像で追跡。15日未明に同市阿倍野区内で似た人物の山岸容疑者を職務質問した。その際に小型スプレーを所持しており、事件に使用されたものかどうか調べる。女性客と面識はなく、動機を追及する。
大阪市消防局によると、この女性客を含む男女計19人が目や喉の痛みを訴え、うち14人が緊急搬送された。いずれも軽傷とみられる。【土田暁彦】