覚醒剤700キロ密輸容疑、4人逮捕 押収量は過去2番目

　覚醒剤約700キロ（末端価格約434億円）を国内に密輸したとして、警視庁薬物銃器対策課などは7日、いずれも中国籍で35～51歳の男女4人を覚醒剤取締法違反（営利目的輸入）容疑などで逮捕したと発表した。国内で一度に押収された量としては過去2番目に多いという。警視庁は国際的な密輸グループが関与しているとみて捜査している。

　4人の逮捕容疑は1月31日、覚醒剤約700キロを営利目的でアラブ首長国連邦（UAE）ドバイ発の貨物船に積載し、中国を経由して3月5日に東京港に密輸したとされる。警視庁は4人の認否を明らかにしていない。

　警視庁によると、東京税関が貨物船を検査したところ、積み荷のコンテナ内から大量の覚醒剤が見つかった。覚醒剤は175枚の板の内側に小分けされて隠されていたという。

　一度の覚醒剤押収量としては、2019年に静岡県南伊豆町の海岸で見つかった約1トンが過去最多。今回の押収量は、22年に全国で摘発された密輸事件での押収量の約2・5倍に当たる。【遠藤龍】