棋聖戦第1局 藤井聡太棋聖、佐々木大地七段降す 藤井は海外初対局

　将棋の第94期棋聖戦五番勝負（産経新聞社主催）の第1局が5日、ベトナム中部のダナンで指され、藤井聡太棋聖（20）が挑戦者の佐々木大地七段（28）に113手で勝ち、史上最年少で名人位を獲得して7冠を達成してから初めてのタイトル戦を白星で飾った。第2局は23日に兵庫県洲本市で行われる。

　藤井棋聖が海外に出るのは初めて。名人戦七番勝負第5局を1日に終えて2日に東京に移動し、自宅の愛知県瀬戸市に戻る余裕もなく3日朝にベトナムへ飛び立った。8冠達成には、棋聖戦と7月7日に開幕する王位戦七番勝負をともに防衛することが前提条件となる。

　一方、佐々木七段は棋聖戦でタイトル初挑戦を決めた後、王位戦でも挑戦権を獲得し、二つのタイトル戦で藤井棋聖に挑む。

　振り駒で先手番になった藤井棋聖が得意の角換わりに進め、徐々にリードを広げて勝ちきった。【丸山進】