starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

医師が酒酔いで診察疑い 野党国会議員が大阪入管視察


 大阪出入国在留管理局(大阪入管、大阪市住之江区)で勤務する女性医師が酒に酔って診察した疑いがもたれている問題で、野党の国会議員ら6人が2日、大阪入管を視察した。同局は女性医師を1月20日に検査し、呼気から一定のアルコールを検出したことを議員らに明らかにした。1月中には出入国在留管理庁に、2月下旬には斎藤健法相に女性医師の問題が伝えられたが、入管法改正案の審議が続く国会には報告されなかった。

 大阪入管を訪問したのは立憲民主、社民などの現職、元職の議員らで、大阪入管の石崎勇一局長が対応した。同局は、女性医師は検査後に診察業務から外れ、別の業務に就いていると説明したが、問題発覚の経緯や勤務状況などは「慎重に調査している」として回答を避けたという。

 社民の福島瑞穂参院議員は、2年前にスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が適切な医療を受けられずに死亡した問題をふまえ、「今国会では入管での医療の問題がフォーカスされている。1月の時点で判明して医師を処分していれば議論になったはず。隠蔽(いんぺい)、先延ばししたのではないか」と話した。6月2日の衆院法務委員会でも女性医師の問題が取り上げられ、斎藤法相は「2月下旬ごろ(女性医師に関する)報告を受け、必要な事実確認をするよう指示した」と答弁した。立憲民主の石川大我参院議員は「法相も知りながら4カ月近く、国会に報告しなかった責任は重い」と語った。

 議員らは入管訪問について報告後、関西で難民・外国人支援にかかわる団体と意見交換した。支援団体からは、昨年9月以降、収容中の複数の外国人から女性医師への不満が相次いでいたことが報告された。「不法滞在なんだから早く帰りなさい」などの暴言をはかれたり、不適切な薬を処方されて体調が悪化したりしたなどの訴えがあったという。【鵜塚健】

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.