2009年から約12年半にわたって4回女性宅に侵入し、計5人の女性から現金を奪い性的暴行を加えたなどとして、強盗強姦(ごうかん)や強盗・強制性交等などの罪に問われた横浜市南区の無職、赤間靖浩被告(59)の裁判員裁判の判決で、横浜地裁は1日、懲役29年(求刑・懲役30年)を言い渡した。
判決によると、赤間被告は09年10月~22年4月、女性宅に4回侵入し、5人の女性をナイフなどで脅し、現金やキャッシュカードなど(被害額計約98万5000円)を奪い、性的暴行を加えた。
弁護側は09年10月の強盗強姦罪について未遂だったと主張したが、地裁は「(被害者の)証言は十分信用することができる」と判断。中山大行裁判長は「執拗(しつよう)で卑劣極まりない。常習的で、再犯のおそれも否定できない」と指摘した。【園部仁史】