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一力遼棋聖が連勝 文裕、4期ぶり連敗スタート 本因坊戦第2局


 秋田県能代市の「旧料亭金勇」で打たれていた第78期本因坊決定戦七番勝負の第2局(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ協賛、本因坊戦能代市開催実行委員会協力)は29日午後7時56分、挑戦者の一力遼棋聖(25)が本因坊文裕(34)=井山裕太九段=に201手で黒番中押し勝ちした。持ち時間各8時間のうち、残り時間は一力棋聖2分、文裕4分。第3局は6月6、7の両日、東京都千代田区の神田明神で打たれる。

 中央の複雑なコウ争いから、大石を巧みに捨てて勝勢を築いた一力棋聖がヨセも堅実に進め、連勝を飾った。文裕の連敗スタートは2019年の第74期以来、4期ぶりとなる。

 1日目は序盤の比較的穏やかな流れから、午後に入って文裕が中央で仕掛け、上辺にかけて険しい戦いに突入。一手一手、互いの読みがぶつかる難解な局面のさなか、文裕が封じた。

 封じ手は「9の五」の出。文裕が上辺の黒二子を取った一方、一力棋聖は右辺の白全体を攻めつつ、下辺の白模様を割いた。右辺から中央にかけて激しい競り合いとなった。

 昼食休憩を挟んで午後は両者、熟考に沈んだ。文裕は45分の長考で白100とツケた後、中央から動き出す。一力棋聖は黒119からの互いの大石の生死が関わるコウ争いの中、的確な形勢判断のもと巧みな打ち回しを見せた。立会の高尾紳路九段(46)は「大激戦となりました。競り合いでいったん井山さんが優位に立ったかに見えましたが、一力さんの全局を見渡す判断力が光りました」と話した。【最上聡、武内亮】

一力遼棋聖の話

 (大石を)生きるよりは捨てた方がチャンスがあると思った。判断を含めて分からない部分があったのでしっかり振り返って準備したい。

本因坊文裕の話

 大石は取れたが、その後(左上を攻められ)大変な形勢になったかなと。1局目よりは打てた感触はあるので準備して向かっていきたい。

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