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一つの事件で警察官2人殉職は33年ぶり 警察幹部「教訓導く必要」


 長野県中野市で起きた立てこもり事件のように、一つの事件で警察官2人が殉職するのは33年ぶりとみられる。1990年11月、沖縄市で暴力団抗争の警戒中だった警察官2人が組員と間違えられて拳銃で射殺された。89年5月には、東京都練馬区の派出所(交番)で警察官2人が元自衛官に刺殺される事件もあった。

 近年にない複数の警察官が殉職する事件を受け、警察幹部からは「極めて重大な事案で、何らかの教訓を導く必要がある」という声が上がる一方、「今回の被害を防ぐのは難しかった」という見方も出ている。

 長野県警によると、事件の一報は「男が女性を刺した」という通報だった。中野署は刃物使用事案と判断。現場に駆けつけ、殺害された警察官2人は防弾チョッキを身に着けていなかった。また目撃者らによると、2人は現場到着直後にパトカーの窓ガラス越しに銃撃されたとみられ、防護は困難だったとみられる。

 ある警察幹部は「銃使用の情報がない時でも常に重い防弾チョッキを着て出動することや、パトカーの窓を全て防弾ガラスにするのは現実的ではない。これまでもやっていることだが、銃使用の可能性がある時は装備をしっかり持っていくことしか対策はないかもしれない」と吐露する。

 警察庁は交番襲撃事件が相次いだ2018年、耐刃防護衣の常時着用などを求める通達を全国の警察に出していた。谷公一・国家公安委員長は26日の閣議後記者会見で「今回の事件を受けた安全確保策については、捜査の結果を踏まえて適切に対応するよう警察を指導したい」と述べた。【松本惇】

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