大阪市内の商業施設や駅で女性9人を盗撮したとして、大阪府警は17日、府警サイバーセキュリティ対策課の男性巡査長（31）を府迷惑防止条例違反（盗撮）の疑いで書類送検した。「下着を見たいという欲求があった。100回くらいやった」と容疑を認めているという。府警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
巡査長は捜査の画像解析を担当しており、府警本部のサーバーに保存されていた盗撮事件に関わる動画など計226件分をUSBメモリーなどにコピーし、自宅に持ち帰っていたことも判明。府警は巡査長を同日付で停職3カ月の懲戒処分とし、巡査長は依願退職した。
書類送検容疑は3～4月、大阪市北区の商業施設や駅のエスカレーターなどで、女性9人に小型カメラ入りの手提げカバンを近づけ、下着を盗撮したとしている。
府警監察室によると、巡査長が4月3日、大阪市北区の日用品販売店で客に盗撮行為を疑われ、発覚した。その後の調べで、捜査資料の動画を持ち出して自宅で見ていたことも認めたという。外部への流出は確認されていないとしている。
府警の熱田好司監察室長は「警察官としてあるまじき行為。被害者に深くおわびし、再発防止に努める」とコメントした。【土田暁彦】
